ビジネスのセミナーに行くと、飽きるくらい、マインドセットが一番大事!という話をされます。
手っ取り早く稼ぎたいだけであって、こういう哲学的な話はいいっつーの!といつも思います。ただ稼いでいくには必須科目です。嫌でも自分のものにしなければ、成功、幸せになれません。
本書は2つのタイプの人のそれぞれの特徴や考え方を、繰り返し繰り返し比較していきます。
まず、本書で紹介されている「Growth mindset(成長マインドセット)」と「Fixed mindset(硬直マインドセット)」の人の考え方や態度の対比を紹介します。
[成長マインドセット] Nothing venture, nothing gain(危険を冒さなければ、何も得られない)
[硬直マインドセット] Nothing venture, nothing lost(危険を冒さなければ、何も失う事もない)
[成長マインドセット] 最初の試みで成功しなければ、何度も何度もやってみる
[硬直マインドセット] 最初の試みで成功しなければ、能力がないということ
[成長マインドセット] 失敗した時は、何が原因か考え、次の機会に備える
[硬直マインドセット] 失敗した時は、他の誰かのせいにしたり、体調が悪かったと言い訳をする
[成長マインドセット] 悪い点数を取ったら、もっと一生懸命頑張る
[硬直マインドセット] 悪い点数を取ったら、寝る、食べる、飲む、ふてくされる、何もしない、叫ぶ、物を壊す、泣く、等々
[成長マインドセット] 学習者。自分を成長させる、学ぶことに主眼を置く。才能は伸ばすもの
[硬直マインドセット] 非学習者。努力は才能のない人間がすること。才能のある人が成功する。努力しなくても成し遂げられる人が優れている
[成長マインドセット] 批判から学ぶ
[硬直マインドセット] 他人からの批判は自分への攻撃と考え、否定的なフィードバックは無視したり攻撃し返す
[成長マインドセット] 他人の成功から学ぶ
[硬直マインドセット] 他人の成功は脅威
[成長マインドセット] 他人と比較しない
[硬直マインドセット] 自分が他人より優れていること、自分の能力を証明することや見せびらかすことに躍起となる
[成長マインドセット] 自分の能力を的確に評価できる
[硬直マインドセット] 自分の能力を過大評価する
[成長マインドセット] 過去にやったことがないチャレンジングなことに興味を示す
[硬直マインドセット] チャレンジを避け、過去に上手くできたことを繰り返すことに興味を示す
[成長マインドセット] あるパズルを成功すると、もっと難しいパズルにチャレンジしたくなる
[硬直マインドセット] 難しいパズルには挑戦せず、できたパズルを何回も繰り返す
[成長マインドセット] 過去に経験したことがない難しいこと、長年取り組んできたことを達成した時にやったと思う
[硬直マインドセット] ミスなくこなせた時、他人には出来ないことができた時にやったと思う
[成長マインドセット] 情報を評価するのではなく、その情報をどう利用してより良い方向に自分を持っていくかを考える
[硬直マインドセット] 自分にとって良い情報か悪い情報かで評価する
[成長マインドセット] 環境や社会の変化に合わせて、自分も変わっていかなければならない
[硬直マインドセット] 自分のために、周りの環境や社会が
実は、大企業のトップに君臨するような経営者の方々にも「硬直マインドセット」は数多くいます。
「硬直マインドセット」のリーダーは、名声や名誉、地位への欲望、エゴを満たすため、また自分が優れていることを証明するため、トップまで昇りつめた人であり、会社を長期的には成長できません。
ではどうやって「硬直マインドセット」を「成長マインドセット」に変えられるのか、その4つのステップを紹介します。
【ステップ1】:「硬直マインドセット」を受け入れる
どんな人でも「硬直マインドセット」と「成長マインドセット」が混在しています。まずは、自分の「硬直マインドセット」を素直に受け止めることです。
【ステップ2】:何が「硬直マインドセット」を引き起こしているか意識する
どういう時に「硬直マインドセット」になるのか、新しく大きな挑戦に面している時か、得意な分野で他人に先を越された時か、良い・悪いを判断するのではなく、ただただその時のあなたを観察します。
【ステップ3】:「硬直マインドセット」の人格に名前を付ける
えっ?と思うかもしれませんが、そうです、あなたの「硬直マインドセット」の人格に名前を付けます。
【ステップ4】:「硬直マインドセット」を旅に連れていく
「硬直マインドセット」がどういう時に現れるか分かりました、名前も付きました。「硬直マインドセット」を教育し、旅に連れて行ってください。「成長マインドセット」への旅です。
理解するには難しいですが、一度読まれると良いと思います。